闇。 | Wonderful Dogsの保護犬情報
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闇。

※この記事には排泄物の写真が含まれます。

ワンダフルドックスのシェルターには、現在「重症患者さん」が
たくさんいます。
その「重症患者さん」の中には、身体の病気で治療中の子が大半ですが
中には「こころ」の重症患者さんも・・・。

それがこのゴールデンレトリバーの女の子、
「上善如水」(じょうぜんみずのごとし)ちゃんです。

※彼女の名誉の為に言っておきますが、後ろのプラ段を壊したのは
みずのごとしちゃんではありません←それくらい元気だったら嬉しい。


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こころの重症者さんは、身体の重症者さんと同じくらい難しい。
身体の方は、先生にお任せして大きなところは手術や治療をしていただいて
お薬が処方されますが
(その後のケアの方がわたしたちのお仕事)

こころの方はお薬がない。

お薬がダイレクトにわたしたち人間だったりする場合もあるのです。

しかし、それが良薬となるか、毒となるかは、人次第。




保護された日の当日。

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鼻をつんざくアンモニアの激臭と、汚物だらけの身体。
うんちがお尻周りにこびりついて、いったい何年間もこのまま放置されていたんだろう・・・。
だいひょーとスタッフさんは、息を吸う事を諦めました。

「からだ さわられるの こわい」
と感じたら、嫌がってくれれぱ良い。
逃げたり、暴れたりしてくれても良い。

だけどみずのごとしちやんは、本当にかちこちに固まってしまって、
大袈裟に言っているのではなくて、1mmも動く事すら出来ないのです。

うーん違うかも。
動く事が出来ないのじゃなくて、動く事をもう諦めているのかも。
抵抗すれば殺される。
そんな仲間たちを沢山見てきたんでしょう。
そんな場所で何年も過ごしていたんでしょう。
こうして固まっていれば、自分さえ我慢していれば、時間が経過してくれるのを
ただただじっと待ていれば・・・
もしかしたらいつかは終わってくれるんじゃないだろうか・・・
わたしさえ我慢していれば・・・

そんな状況でずっと交配され続けてきたんだと思います。
ずっと自分のこころを殺しながら・・・



わたしたちが
少しでも声をかければ、
少しでも身体を動かそうとすれば、、、

一気に大量のおしっこと、ぼんぼんぼんと大量のうんちが飛び出します。
自分の意思とは全く関係なく、脱糞してしまうんです。
※この写真は出てしまったうんちでは無くて、お尻についていた一部のもの

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少しでも早く終わらせてあげたいけれど、何とかこの激臭をとってあげたい。
いつもより何倍もの速さで、それでも4.5回シャンプーしました。
それでも取れない、このアンモニアとうんちの強烈すぎるにおい。
ガスマスクほしい。

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排水溝に足は突っ込まれたまま
指1本、自分から動かす事はしません。
(だからシャンプーする方も大変なんだよ~)

みずのごとしちゃん
身体についている汚れたものだけでも取ろうね。
においはまた今度だ。

そんな日々を続けながら、少しずつ、それは本当に少しずつ、少しずつ、
カメよりも遅く、かたつむりのような粘りで、
本当にミリ単位で、距離を縮めていこうと試みます・・・

何回目かのシャンプーでも、まだまだかちんこちんのまま・・・

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わたしたちも色々な犬たちを見てきました。
その中で心を閉ざしている子も大勢いました。
でも、次第に人の優しさや、あたたかい手に触れ、氷が溶けるようにじわじわと
ミリ単位で少しずつ近寄ってきてくれて、頭を撫でられたり、身体を預けてきてくれるように
なっていくのです。

だけど、みずのごとしちゃんは違うのです。
人、そのものがただただ怖い、怖すぎる。
手は武器です。
叩くため、殺すためにしかないものだと思っています。

人と最良のパートナーに成りえる犬が・・・
特に、人がとにかく大好きなレトリバーが・・・
そんなふうにまでなるなんて・・・
想像できますか?

だからわたしたちも、みずのごとしちゃんの事は
知らん顔・・・しつつ、ちゃんと気にして見る、の日々。(気づかれているんだろうな、しかし)
まずは私たちのことを知ってもらわなければなりません。
信頼してもらおうなんて、まだまだ先の先。

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だいひょーが深夜に帰宅しようと戸締りをしていたら、
みずのごとしちゃんの毛がちょっと気になって、静かにただただ寡黙に
ブラシをかけていたら
二時間経過していたよ、っていう、ワンドクシェルターあるある。

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おやつを鼻先にもっていっても、もちろん食べません。
(もちろん手からなんて食べられるわけありません)

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人が部屋から出て、気配が無くなると、一心不乱に食いつきます。
ご飯もそう。
ご飯は大好きなんだけど、人がいるところでは絶対に食べられません。
お水も、排尿も排泄も・・・。
だから、きまって排泄するのは深夜になってから。
私たちが帰るのを待って行います。
自分の意思でするのはその深夜の時間だけ。
あとは、人と目が合えばおしっこを漏らし、うんちは飛び出ちゃう。
それを片づけている間も、新たにうんちは出ちゃうし、おしっこもじわ~・・・と、
大きなお尻も濡らしていきます。
(しかも大量で濃い!)

少しずつ動けるようになってきたかなぁ・・・と思ったら、
今度はその状態でサークルの中を逃げ回り、大量のおしっこで転び、
スタッフにそれを浴びせ、目の中にうんちは入るわ、服にはびっしょりおしっこは着くは・・・
の、繰り返し・・・






みずのごとしちゃん。

昨年の12月にレスキューしましたが、その後、ホームページに
「ゴールデンレトリバーの女の子」の保護が有ったと掲載されると沢山の方からお問い合わせを
いただきました。
それはとてもありがたいことなのですが・・・

子犬ですか?
健康ですか?
まぁ、これはあるあるですね。何万回も聞かれていることです。

きっと、ずっと待っていてくださる方は、こんな状態のみずのごとしちゃんに
驚かれていると思います。

はい、この状態だから募集開始が出来なかったのです。

わたしたちと同じようにやってくれますか?
こころが殺されてしまっている子には、失敗は許されませんよ。

だから本当に・・・
安易なご応募はお断りいたします。
大型犬が欲しい、レトリバーと暮らすのが憧れ、とかなんとか。

募集開始前に、お考えくださっている方へ、
譲渡の条件といたしましては

・大人のみのご家庭
お子さんがいる場合は成人している場合のみ
希望としては50~60代の落ち着いたご夫婦
時間的、経済的にも余裕が有る方
可哀想という感情で接する事をしない方

・先住犬がいる場合は応相談
出来たら1対1でこの子だけに時間をかけて向き合って欲しい

・大型犬は食費がかなりかかります。
小型犬の比では無いです。
フードやおやつなどに関して節約する事を考えている方はお断りします

・みずのごとしを迎えるにあたり、犬との暮らしに我々以上の
熱量を持っている方
譲渡には審査が有ります
どなたにでも欲しいという方にあげます、というスタンスは
ワンダフルドックスではありません
良い方でも、犬との相性を重要視しています。
そのご家族の性格、雰囲気、行動を面接で見させていただきますので
お断りさせて頂く場合も有る事をご了承の上でお申込みいただけますよう
お願いいたします

※他にもワンダフルドックスの譲渡条件に基づいて条件がございます
応募開始までお待ちくださいませ



手をかけてきております。
ただ、保護をしてそのままの状態で放置しているのとは違います。
寝食忘れて、ただただひたすら、みずのごとしちゃんの事ばかり考えています。
それをわかってくださる方に、お繋ぎしたいと考えております。



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ここまで来るのに、どれだけ涙を流したか・・・













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