シーズーの女の子、カルボナーラです。

みなさん。
この写真、覚えていらっしゃいますか?
昨年9月にレスキューしたカルボナーラことカルボちゃん。
その後のカルボちゃんの里親さん募集開始の時の写真です。
里親さん募集の写真は、今現在のベリーベストな写真を使います。
だけど、この頃のカルボちゃんはこの写真が精いっぱい。
いや、十分可愛いんだけどね、スタッフからしたら。
だけど、瞳は虚ろで毛も黒ずんでいます・・・よね・・・。
カルボちゃん。
保護した時は本当に本当に本当にくさかった・・・。
色々な保護犬達を見て来た百戦錬磨のワンドクスタッフでさえも、
カルボちゃんと同じ部屋に数分いられない。
いちごの腐ったにおい・・・というのだろうか・・・皮膚病の最大級の悪い状態の子の
においでした。。。

お腹や脇の下など、あぶらまみれで、少し触っただけで
スタッフの手はギトギトに。
この頃、だいひょーとスタッフが特に酷い皮膚病の犬の見本写真を何かの
本で見たんだけど・・・
カルボちゃんの方がよっぽど酷かった(^^;
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

人間が臭かろうが、手がギトギトになろうが・・・
そんな事はどうでもいいんです。
問題はカルボが痒くて辛いってこと。
痒くて、痒くて、来る日も来る日も24時間365日痒すぎて・・・
本当に辛い・・・痒いのはつらい・・・
ボリボリ、ボリボリ、、、血が出るほど一心不乱に
掻くのです。
カルボの部屋は、カルポちゃんの皮脂と脂の染みと、掻いた後の
残骸が沢山有るんです。

そして・・・
カルボは視力が有りません。
視力が有っても無くても、痒いのは痒いんです。
だけど、真っ暗闇の中、感じるものは痒さだけ。
もう何年もこうしてひとりで過ごして、我慢して、閉じ込められていたんだろう・・・
くぅ・・・泣けてくる・・・・ちくしょー

頭の中も皮脂が剝れていて・・・

耳の中は緑色のドロドロした液体が固まっていたりして、
ものすごい臭いを放つ。

掻いた後は痛そうで・・・ギトギトしていて
赤くなっています。

だけど、ワンドクに助けられたからには、あとはやる事は決まってる。
カルボに気持ちの良い状態を感じてもらうこと。
ほんの少しでも良いから、痒さを軽減させてあげたい。
そして、ベストな状態がこれからも続くように、薬に頼らず、心地いい毎日を
送ってほしい。

そして、いつかは里親さんに繋げられるように。
そうと決まったら、早速シャンプーだよ、カルボちゃん!

この頃のカルボちゃんは背中の毛もはげてしまっていたね。

シャンプー前に温浴をします。
スタッフさんが温かいお湯を入れて、30分くらいお湯をかけ流してくれます。

お湯はカルボちゃんの皮脂で、すぐに黒ずんでしまうほどなんです。

だけど、カルボちゃんは本当に気持ち良くしてくれて・・・。
むにゃむにゃ、ふぬう・・・
と、おしゃべりもしてくれるの・・・(なんて子、可愛すぎる・・・)
頭、耳の中、背中に脇の下。
温浴のパウダーをかけ流しです。
きんもちいいねぇ、カルボちゃん。

来る日も来る日も、数日おきに温浴とシャンプーを行います。
何ヵ月もこれを繰り返します。

耳の中も少しずつですが、膿のようなものが出なくなり、
においも軽減されたように感じます。

それと同時に、ご飯もカルボスペシャル。
ご支援でいただいたフードや、カルボの為に揃えた栄養満点なご飯を食べて、
内側からと外側から、両方向からアタックしていきます。

※ちなみにカルボちゃんはご飯前は怪獣のような声を出します。
シェルター1のご飯大好きっ子の激しめボイスです(^^;
来る日も来る日も・・・

シャンプー、シャンプー・・・

雨の日も、風の日も・・・
(って関係ないやーん)

時には、トリマーさんの手をお借りして・・・・
カルボちゃん向きのより良いシャンプーの仕方なども教えてくださいました。

スマイルドックさん、ありがとうございました!

どんどんどんどん・・・
カルボが可愛くなっていく・・・

温浴して、シャンプーをして、タオルドライされて、乾かされて、、、
視力の無い中、何をされているのかもわからないのに。
カルボちゃん、本当に良い子なんです。
嫌な顔なんてしないで、毎日のケア、頑張って付き合ってくれる・・・

ありがとうね、カルボちゃん。

年明けあたりから、皮脂の出る量や、においが格段に減ってきました。
写真で見ても一目瞭然ですよね、お腹はやわらかくプクプクしています。

一番の悩み事だった痒みもほとんど出なくなりました。
カルボが頑張ったからだね、本当に偉かった、ありがとうありがとう。

手をかければかけるほど、可愛くなるのは世の常。
しかし、カルボちゃんの愛おしさはそれだけじゃないの、別の何かがあるのです。

視力が無いカルボちゃんが、一生懸命、スタッフの足音のクセや靴の音を聞き分け、
シェルターのランにスタッフが入ってくると、扉の開けた音でベッドから飛び起き、
一目散に飛び込んでくるとんでもない可愛さ。
においや気配で人を見つけ、首を長くして、キョロキョロ探す仕草。
「カ~ルボっ」
と名前を呼ばれると、嬉しくてたまらなくて、震えながらスライディングしてくる
意外に運動能力高めなところとか。
他の犬たちを押し分けて、ただひたすらに会いに来てくれます。
純粋で無垢で、カルボの為ならなんだってしてあげたい。
そう思わせてしまう保護犬・・・
こんな子・・・
いる?

世界中の皆さんに同意されなくても良いんです。
たったひとつのご家族に、
「ウチの子、こんなに可愛いんです、世界一なんです!
ワンドクスタッフさんたちの言うとおりでした」と、言ってもらえたら・・・
この世に天使がいるならば、きっとこんな姿をしていると思う。
ひいき目に見なくてもきっとそう(*^^*)
最近は痒みから解放されて、とても穏やかなお顔になってきました。
見開いていた目が、たれ目ちゃんになり、
日中も爆睡出来るほど、のんびり過ごせるようになりました。

あとはいつもそばにいてくれる家族を探すだけとなりました。
引き続き、ケアが出来る里親さん。
シャンプーや細かなケアが得意で、大好きな方が向いています。
人が大好きなので、家族が多い方が良いかもしれません。
まだ少しにおいも有るし、シャンプーは1週間に1度くらいのペースには
なるけれど、
だいぶケアがしやすい状態まで持ってくる事が出来ました。
あとは、そう、ママの出番。
愛おしくてたまらない、
本当はずっとそばにおいておきたい・・・・(ダメダメ―)
カルボちゃんをどうぞよろしくお願いいたします。