トイ・プードル13頭レスキュー
「ここから助けて…」

みなさん
この子がいったい何犬なのか、わかりますか。
正面なのか、後ろを向いているのか・・・
女の子なのか男の子なのか、、、わかりますか。

どんな表情をして、わたしたちを見ているか
わかりますか。
これは現実です。
しかも、私たちの結構身近で起こってる事です。

わたしたちは、11月
廃業するトイプードルの繁殖場に行ってきました。

この子たちは、みんなプードルです。

毎度毎度、どの現場もレスキューに行くと
現場に入った瞬間、マスクを二重にも三重にもしているのに
あまりの臭さ、強烈な汚物臭に、
思わず鼻と口を、手で覆ってしまう・・・

どこを歩いても、埃が飛び散りまわり、マスクをしていても
息を吸うことをためらうほど・・・

ごはんの器には、ごはんの他に汚物やほこり
何だかわからない物まで入っています。


天井がはがれ落ちています。
そこからは冷たい風が入ってきます。


こんな中
トイプードルたちが
死んだように
生きていました。

ほんの数秒だけ、メンバー全員現実逃避…
いやいや、イカンイカン…
こんな状態から、一秒でも早く助け出してあげたい
その苦痛を、一秒でも早く取り除いてあげたい
うんちで出来た鎧をまずは切り取って、本来の姿に
目が毛で覆われて見えない子は、まずは外の世界が見えるように
耳に垢が詰まって何も聞こえない子は、まずはわたしたちの声が届くように
そして、美味しいものたくさんたべさせてあげたい
フカフカのベットで寝かせてあげたい
新鮮な空気を吸いながら、お外を歩かせてあげたい
そんな思いでいっぱいで
悲観するよりも、まずは行動開始
それが、ワンドクです
やるしかないっしょ
みんな、準備いい?行くよ!
ゴー!!!!
だいひょーの合図で、全スタッフがフルスロットルで持ち場につき、作業開始!!


部屋の一部を全部キレイにし
レジャーシートをバサバサと広げ
待機スペース、トイレスペースを作るスタッフ
全頭のデータの管理表を作り、番号を振り分け
病院の先生と連絡をとり、状況報告、受け入れ態勢をお願いするスタッフ
シャンプーが終わった後に入れるバリケンや、首輪や鑑札に番号を貼り付け、並べるスタッフ
幸いにも、空き部屋が有ったので
急遽、シャンプー、トリミング室を設営
1番から、ただひたすらに
バリカンで鎧を落とし始めるトリマー部隊

トリマーさんのトリミング完了の合図で
今度はシャンプー隊にチェンジ
何度も何度もシャンプーをして
ドライヤーで乾かし
寄生虫駆除もどんどん進めていきます。

ご支援でいただいたフロントラインなど、使わせていただきました。

そして、13頭のうちの1頭
保護前日に生まれたばかりの子犬がいました。

こんな場所で出産するなんて・・・
そう思う方も多いと思いますが
ここが、特別おかしいわけではありません。
わたしたち消費者が見かける子犬の多くは、
こうして産まれてきます。

うんちの入ったごはんを食べ、ほこりまみれ、ごみまみれの母犬のケージ。
そして自らも汚物で覆われた体から、子犬を生み出します。
そうして消費者の元に売られていく子犬。
消費者が望んだ結果、こんなに辛い苦しい思いをする犬たちが
まだまだ日本には途方もないくらい存在します。

生後1日。
予断を許さない状態の子です。
今はシェルターで代表とスタッフが付きっ切りでお世話をしています。

ママん、ベイビー。
さぁ、行こう

さて、他の子もどんどん生まれ変わろう。

もう、トリミングというより
オペですね、、、

もう、何がどうなってるのか、、、

これ、足先です。
ガチガチに固まってしまっているため、
爪がまっすぐに伸びてません…

↑ 足 左・before 右・after
もう、何年も開く事が出来なかった左目。

別の子も、みんな目が見えないくらいになってます。

あっ、目が見えてきた。
うわ、可愛い!!!

ひゃー、ひ、ひつじっ?!!!

どんなに刈っても刈っても、、、

この大きなゴミ箱。
袋を入れ替えても8袋くらいになりました。。。

中には肛門腺が破裂している子もいて・・・

歯もこのとおり。

手が折れていたのか・・・
変な曲がり方をしている子もいます。

だけど、みんな、必死で耐えてくれています。

疲れたね、ごめんね。
もうひと頑張りだけお願いね。

怖くてパニックになる子もいます。
何年間もずっとこの状態だったんでしょう。

はじめはみんな怖くて暴れたり、逃げ出そうとしたりしていましたが
あたたかいお湯にホッとしたのでしょう。
身を任せてくれるようになりました。









そして最後の1頭が終わり、ケージの中はすべて空っぽに
なりました。。。

そしてその足でわたしたちは2台にわけて
病院へ駆け込みます。

汚くて暗くて激臭のする、今までいた場所から
みなさんがご支援してくださったベッドや毛布、あたたかいお部屋で
やわらかい布の上ではじめて眠ることが出来るね。
おしっこもうんちも垂れ流して、自分のからだにくっついて
しまっていたけれど、みなさんからいただいたトイレシートの上で
おしっこをしたらすぐに片づけてくれるボランティアさんがいるよ。
助けられて、救い出すことができて本当によかった。
だけど、本当のスタートはここからなんです。
助かった、よかったね。
それでハッピーエンドでは無いんです。
私たちとこの子たちの、本当の戦いはこれからです。

この子たちに受けさせる医療にも
たくさんのお金がかかります。
乳腺腫瘍、骨折、肛門腺破裂、口腔内のケア、、、etc、、、
それ以外にも、どんな病気を持ってるかわかりません。
里親さんが見つかるまでのケアも日々必要です。
人と暮らすことを教えます。
おトイレのことも、お散歩も、、、。
人に慣れていない子もいます。
そうですよね、当たり前ですよね。
そんな子にも、時間をかけてじっくりボランティアさんたちは向き合ってくれます。

今日からがスタートです。
どうか、すべての子たちにあたたかい家族が見つかりますように。
幸せになれますように。

翌日になってもあの臭いと光景がフラッシュバックする
わたしたち。
鼻の中を何度も洗っても臭いがおちませーん((+_+))
でも、トイプードル13頭の子たちの安心して眠る姿を見たら・・・
必ず幸せにするからね。
そう決意するわたしたちなのでした。
子犬製造機として生かされていた
この子たちに
ワンドクの保護犬たちに
どうか応援をよろしくお願いいたします


■振込先■
◆ゆうちょ銀行より振込の場合
【記号】 10390
【番号】 3692651
【口座名義】 トクヒ)ワンダフルドックス
◆他の金融機関から振込の場合
★ゆうちょ銀行
【店番】 038
【店名】 ゼロサンハチ
【種目】 (普)
【口座番号】 0369265
【名義】特定非営利活動法人 Wonderful Dogs
【読み方】トクヒ)ワンダフルドックス
保護犬たちにあたたかいご支援をお待ちしております。
🌟Special thanks🌟
今回、ワンダフルドックスのメンバーのほかに
Bubbles Dog川口店のトリマーさんが
急遽、わたしたちに力を貸してくれました
1頭のカットだけでも数時間かかるこの作業
どんなに助かったことか
いかに負担なく、そしてスピーディーにカットするか
バブルスさんさすがです
本当にありがとうございました!!!
多くの方に保護犬たちを知っていただけるよう、ポチッとお願いします。

